
宇土市の未来を問う!
――令和5年12月定例会・土黒功司の一般質問レポート
皆さんこんにちは。宇土市議会議員の土黒功司です。
先日行われた令和5年12月定例会で、私は「これからの宇土市をどう持続可能なまちとして育てていくか」という視点から、3つのテーマについて質問しました。
人口減少が進み、地域を取り巻く課題が複雑化する中で、行政が変化に対応し、市民生活の安心と魅力をどう守るのか。
このブログでは、議場で投げかけた質問の背景と、そこに込めた思いをお伝えします。
1.宇土市の「強み」を再認識する――行政視察から見えるまちの魅力
私はこれまで、他自治体の議会や行政機関と交流する中で、「宇土市が外からどう見られているのか」を改めて考える機会を多く得てきました。
他市からの行政視察で、宇土市が特に注目されているのが
①熊本地震からの復興対応と、②大学との連携による地域活性化です。
熊本地震から学んだ“対応力”
宇土市は被災自治体として、避難所運営や被災者支援の体制づくりにおいて、数多くの自治体から学びの場として注目されています。
その背景には、「市職員が現場に立ち続けた経験」「地域との連携を活かした対応力」という、宇土ならではの強みがありました。
この経験を、防災・減災の「宇土モデル」として全国に発信できるように整備することが、次の災害への備えになります。
若者と地域をつなぐ“共創”
もう一つのテーマは大学との連携事業です。
かつて宇土市では、学生が地域課題に取り組む実証型プロジェクトを展開し、まちに新しい視点をもたらしました。
私はこのような“地域と若者の共創”を一過性で終わらせず、継続的な仕組みにしていくことが大切だと考えています。
次世代の若者たちが、宇土で「挑戦できる」場を作ることこそ、地方創生の原点です。
2.人員不足を乗り越える力――自治体DXで変わる行政のカタチ
宇土市役所でも人手不足が深刻化しています。
これは単なる人員の問題ではなく、市民サービスや行政運営の質そのものに関わる課題です。
私はその根本的な解決策として、「自治体DX(デジタルトランスフォーメーション)」を掲げました。
DXは単なるシステム導入ではなく、仕事のやり方を根本から見直す“変革”です。
推進体制と若手の力
質問では、DXを推進するための職員体制と予算の確保状況を確認しました。
特に、若手職員がアイデアを直接提案できる組織づくりが重要です。
今後は課長中心の縦割り組織から、柔軟で創造的な「横断型プロジェクトチーム」への転換を求めていきます。
ルールを変える覚悟
また、文書管理や押印手続きなど、時代に合わない条例がデジタル化の妨げとなっていないかを指摘しました。
ルールそのものを変える――これがDXの第一歩です。
市民とのデジタル対話
さらに、宇土市の情報発信ツールの見直しにも触れました。
SNSやアプリを活用し、市民と行政の間で“リアルタイムに対話できる”関係を築くこと。
それが行政の信頼を高める最大の鍵になります。
3.地域の命を守る――自主防災組織への継続支援
近年、全国的に自然災害が激甚化しています。
その中で、地域防災の要となるのが自主防災組織です。
しかし実際には、高齢化や人手不足により、活動が継続できない地区が増えています。
私は議会で、次の3点を行政に求めました。
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若手・女性の参加促進に向けた具体策を講じること。
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活動資金の補助制度を柔軟に運用し、継続的な支援体制をつくること。
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行政と地域が一体となり、「災害に強い地域文化」を育てること。
「災害は忘れたころに来る」ではなく、「災害が来ても守れる地域」へ――。
これが、私が目指す防災のかたちです。
終わりに:変革の先にある「誇れる宇土」へ
今回の質問は、“行政の変革(DX)”と“地域の強靭化(防災)”という、宇土市の未来を支える両輪に焦点を当てたものでした。
DXの本質は「テクノロジー」ではなく「トランスフォーメーション(変革)」にあります。
災害対応も同じです。過去の経験を教訓に変え、次の世代へ“強さ”として受け継ぐことが何より大切です。
私はこれからも、
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若者が挑戦できるまち、
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働く人が誇れるまち、
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子どもたちが笑顔で育つまち、
そんな宇土市を、市民の皆さんと一緒につくっていきたいと思います。
#宇土市議会 #自治体DX #防災とまちづくり
